コイルも自社で製造する
ものづくりへのこだわり

マットレスを製造するのは、広島県安芸高田市にある八千代第一工場
(上)同社のマットレスは個々のスプリングが独立したポケットコイルを採用
(下)同社のポケットコイルの特長は耐久性に優れていること

 ドリームベッドの特徴は、ライセンス契約に基づいた国内自社工場での生産にある。サータに関しても、輸入してそのまま販売するのではなく、資材の調達から始まって、日本の生活様式や環境に合うように設計のディティールを微調整、同社に蓄積されたノウハウや技術を生かしながら、製造から販売までを国内で一貫して行っているのだ。

 例えばマットレスの重要な部位であるポケットコイルに関しても、最高級の鋼線を調達して自社工場でスプリングコイルを作る。線径の異なる二つのポケットコイルを自由に配列できるマシンを独自に開発するなど、ものづくりへのこだわりは相当なものだ。

荷重のかかる腰や臀部には太めの線経のコイル(赤色)を配列するなど、心地よいフィット感と安定した寝心地を生み出す

 「国内工場で製造することで、海上運賃や通関などの輸入コストが抑えられます。また当社では発注を受けてから製造を行うため、在庫を持たずに済むメリットがあります。そのため、お客さまに品質の良い商品をリーズナブルにお届けできるのです」(西田部長)

 サータは全米ナンバーワンのブランドでありながら、国内で購入できるのは、実質的に妥協なきものづくりが生み出した“メードインジャパン”のオリジナル商品ともいえるのだ。

 ビジネスパーソンならば、こんな経験があるだろう。出張先のベッドの寝心地がよく、思わずブランド名を確かめてみた……。今20年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、全国的にホテルや旅館のベッドのリニューアル需要が高くなっている。すでに同社では全国主要ホテルへの納品実績が数百社に及んでいる。「寝心地の良さをぜひ実感してほしい」と語る西田部長。今後はホテルでも、サータのブランド名を確認できる機会が増えるはずだ。

写真は「東京ショールーム」(東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル1F)

ショールームに行こう!

 ドリームベッドの販売は基本的に卸売りだが、ショールームは東京・大阪・広島にあり、主要ブランドである、ドリームベッド(日本)、サータ(米国)、リーン・ロゼ(フランス)、ルフ(ドイツ)、ウォーターワールド(日本)などのベッドに触れることができる。同社は現在日本で唯一ウォーターベッドの販売を継続しているメーカーでもある。

問い合わせ先
ドリームベッド株式会社
URL:http://dreambed.jp/