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左右一体型の電極パッズの構造と
わかりやすいガイダンス機能で
適切な心肺蘇生をサポートする「ZOLL AED Plus」

本体に処置の手順を図解。ディスプレー表示と音声が実際の救命処置をサポート。電極パッズは扱いやすい一体型。

 もちろん、AEDはきちんと講習を受けたうえで使用するのが望ましい。日本においてもそうした救命講習は進んできているが、ひととおりの講習を受けても、いざという場面で傷病者の胸のどのあたりに電極パッズを貼り付けるべきか、胸骨圧迫のピッチや深さの加減など、AEDの使用に当たっては、確信が持てないことが多い。

 その点、ゾール・メディカル社の「ZOLL AED Plus」にはCPR(心肺蘇生)フィードバック機能=リアルCPRヘルプが付いており、画面を通じて心肺蘇生作業がしっかりとサポートされる。胸骨圧迫の深度や速度が自動測定され、メッセージ表示やリズム音、音声ガイダンスによって、救助者に適切なアドバイスが行われるのだ。

胸骨圧迫の深度や速度は、音声とメッセージ表示で適切になるよう誘導してくれる。

 しかも、一般的なAEDが胸の左右にそれぞれ電極パッズを1枚ずつ貼り付ける仕様なのに比べ、「ZOLL AED Plus」のそれは左右一体型となっているのが大きな特徴。その中心部にはCPRセンサ(加速度センサ)の十字線が描かれており、これが傷病者の胸骨の中心位置にくるように配置すれば、的確な位置に電極パッズを装着できる仕掛けになっているのだ。

 

CPRセンサの十字線で位置が決まるので、電極パッズが適正に装着できる。

 さらに、5年間パックにより「ZOLL AED Plus」の消耗品(成人用電極パッズとバッテリ)は、有効期限や電力消費による交換が必要になった場合、保証期間(5年間)であれば通常は追加費用が発生しない点も心強い。

 もちろん、IP55に対応した高い防水性・防塵性を備えており、過酷な環境下でも安定的な動作が確認されている。日本の救命救急の現場でも、大いに活躍が期待できそうだ。