日立ソリューションズ 人事総務本部 労政部 小山真一部長代理

 さらに、Web/JAVAアプリケーションやUNIX、メインフレームなど、ほとんどのシステムやアプリケーションを自動化できる網羅性、ロボットの稼働状況を把握し、ROI(投資対効果)を確認できる管理機能(下図)も決め手になった。

 社外に提供するソリューションの準備を進める一方、「当社の業務効率化の手段としても決定打となるツールを求めていました」と話すのは、Automation Anywhereの利用部門となる人事総務本部 労政部 部長代理の小山真一氏である。

 10年に日立グループ会社2社が合併して誕生した日立ソリューションズは、15年に大規模な事業再編を行い、社員の半数に当たる約5000人が日立製作所に移籍。また同年、日立グループ内で業務システムの標準化やシェアド・サービス化による全体最適化が始動し、業務環境も一変した。

 そこで同社は16年より、生産性向上に取り組む“無駄取りワーキング”を全社的に推進。事業部ごとに業務を見直し、業務量の削減に努める一方、システムの標準化に伴う手作業や定型業務を効率化するために先進ITの活用を決める。その中で〝救世主〟として注目したのが自社ソリューションの目玉として選定したAutomation Anywhereであった。

全社で利用するロボットを管理するためのダッシュボード画面。 ロボットの利用状況の確認やユーザーの管理などが行える http://www.hitachi-solutions.co.jp/wsi/sp/RPA/function.html より