④公的年金を含め、年金の運用を国債に集中しようというような議論があるが、日本の資金循環面から言えば、それではリスクマネーが産業に回らない。公的年金を含め、運用のあり方を見直すべきだ(木内氏)。

⑤金融知識が浅い人への対応は必要だが、年金の資産運用比率をどう決めるかは運用の生命線。そこに規制を設けるのは命取りになる(江原氏)。

 諸外国の例を見ても、年金資金がVCや企業再生ファンドなど代替投資に向かってこそ、企業の新陳代謝や再編が進み、経済が活性化することは明らかである。日本はこの点で既に、欧米に数十年遅れていると言っても過言ではない。今、政治がなすべきことは、むしろその遅れを取り返し、年金による代替投資を加速する方向に舵を切ることであり、間違ってもその逆に向かうようなことがあってはならない。

 また、代替投資への投資は、年金運用のリスクを引き下げ、リターンを引き上げるためにも必須のものだ。最近も著名なTVのコメンテーターが、「投資は所詮ギャンブルだ」などという安易な発言をするのを聞いたが、こうした手合いこそが日本を亡国に導くのだということを、賢明な国民は見抜いて欲しいものである。

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