しかしながら、現在は、様々な配慮が行われるようになり、辞める方も少なくなっています。また、公認会計士というと、日本においては、歴史的背景などから監査のイメージが強いですが、世界的には監査や会計の専門家として様々な業務に従事しており、日本もそのような方が増えています。そのため、在宅ワークも可能で、こうしたライフイベントに左右されずに働き続けられる上、資格を武器に転職や独立開業がしやすいメリットもあります。むしろ、女性には活躍しやすい職業の一つ、といえるのではないでしょうか。
当協会では、復職を考える女性会計士をメインターゲットにリスタート応援研修も実施しています。これからは、女性の方にもっと公認会計士を目指してもらえればと思っています。
──最後に、企業にとって、公認会計士はどういう存在であるべきでしょうか。
関根 最近では、国連の「持続可能な開発サミット」で採択された、地球規模でのSDGs(持続可能な開発目標)を活動の方針に取り入れる企業や団体が多くなっています。当協会でも、日本国内の社会的課題やSDGsに掲げられた目標を意識しつつ、当協会や公認会計士と社会の関わり方、社会的課題に貢献するための協会の課題や取り組みの方向性について検討していくことにしました。
これからも国民経済の発展や社会的な課題解決に向けて、企業経営者の方々と共に、適切な独立した立場を維持しながら、監査と会計の専門家としての知見経験を生かして歩んでいきたいと考えています。
問い合わせ先
日本公認会計士協会
URL:https://jicpa.or.jp/