ベスト3は女子学院、頌栄女子学院、横浜共立学園の女子校が占め、100位までに16の私立女子中高一貫校が散らばっている。男子校は27校と多いが、3つの県立高校を除けばいずれも私立と国立の中高一貫校である。8割以上を首都圏が占めており、東高西低の傾向が明らかだ。
その中には早慶上理やMARCHと呼ばれる東京の私立大での合格実績の向上に勤しみ、人気を得てきた学校の名前が目に付く。
下の表にはベスト100校の合格者を大学ごとに合計し、17年と18年を比較した増減率が載せてある。中には20%も合格者合計を減らした大学もある中、この100校で見ると、青山学院大、早稲田大こそ減っているものの、むしろ合格者数を増やしている大学が多い点が印象的だ。特に中央大は15.4%も増加している。上位校は合格者数抑制の嵐の中でもしっかりと合格を確保していたのだ。
早慶上理の合計で、率にすれば±0、実数では15人増加しているあたりに底力を感じる。MARCH合計では中央大のおかげもあって、むしろ増やしている。関関同立も同様だ。
併願は早慶を中心に併願する学校がMARCHも受けたし、首都圏からの関関同立受験者も増加していることを裏付けてもいる。
こうして見ると、中堅校あたりに定員厳格化による合格者減が集中していると想像がつく。18年入試は、予備校による進路指導がかなり難しかったと耳にする。「MARCHに逆転合格」といった技がとても使いづらかった入試であり、19年もより厳しくその傾向は続くことだろう。