画期的な「工作機械の
モジュール化」

「削る・載せる」の技術が世界屈指ロボット技術でさらなる進化モジュール型生産設備 DLFn
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 電子部品実装ロボットの開発で新たに蓄積した知見やスキルは、最新の工作機械開発にもフィードバックされている。モジュール型生産設備「DLFn(ドルフィン)」がその象徴で、さまざまな工作機械を一つのユニットにまとめられる設計になっている。ニーズに応じた組み合わせが可能である上、内蔵ロボットが短い動線で作業を進め、効率的な生産が可能となっている。

「削る・載せる」の技術が世界屈指ロボット技術でさらなる進化FUJIでは、ライン全長が11mもあった既存の生産ラインをDLFnに置き換えることで半分以下の4.5mに縮小したという

「当社比で生産ラインの全長を従来の半分以下に縮められ、省スペース化を図ることが可能です。また、生産ラインに必要な機械や装置、搬送の全てを一つのコントローラーで制御できるので、操作性も抜群です」と同社マシンツール事業本部営業部長である江崎一取締役執行役員はその優位性を説明する。

 通常、工場で使用している工作機械は個々の工程においてメーカーもまちまちで、生産ラインのモジュール化を図るのは容易でない。また、省力化・自動化を図る際にはロボットを別途購入することになり、きちんと作動させるために工作機械との間で入念な調整が必要となる。「DLFn」なら、こうした課題が一挙に解決するわけだ。