創業110周年を迎えた2014年には自社開発製造のムーブメント「キャリバー110」が完成。1個の大型ゼンマイで10日間も連続して動き、巻き上げ量の減少に比例してパワーリザーブ表示の針が加速して残量を正確に示す特許のノンリニアパワーリザーブインジケーターが備わるこの「110」を皮切りに、日付表示付きの「111」、GMTとデイナイト機能を加えた「112」、52週表示を含む四つのカレンダー表示を持った「113」、そして今年、30分刻みで調整できるGMT針をアレンジした「114」というように、毎年種類を増やしてきた。
この非常に凝った自社製ムーブメントを搭載したモデルの場合でも、最良の時計を適正な価格で提供するという、常に変わらぬ方針が貫かれているところがオリスの素晴らしいところ。ヴィンテージのパイロットウオッチの味わいを求めるなら「ビッグ クラウン」、ビジネスの装いに合わせるなら「オリス アートリエ」がお薦めだ。