​​ 白川修一郎代表によると、睡眠不足が続くと「睡眠負債」が蓄積されるという。

「その結果、注意維持力が低下してミスが増え、作業スピードや意欲の低下を招き、細かな論理の積み重ねが必要な新しい創造的なことができなくなり、非効率な過去の方法に執着したりします。また記憶力の低下が起こり、思い違いが増えて、論理的思考力の低下が起こります」

 ​​​ 睡眠負債を抱えた部下が働く現場では、能率が下がり、作業の正確性が失われる。社用車であれば交通事故の危険が増す。「米国の非営利団体(AAA Foundation for Traffic Safety)が調べた交通事故の発生率は睡眠時間7時間以上を1とすると6時間台で1.3倍、4時間未満では11.5倍に跳ね上がります」(白川代表)。

​​ 睡眠負債の影響を受けるのは部下ばかりではない。経営者や役職者が睡眠負債を蓄積させると判断力が鈍って経営判断を誤り「会社が存亡の危機に立たされることだってあり得ます」(白川代表)。