「熊本BPOセンターを利用しているお客さまのニーズは大きく二つに分けられます。一つは事業会社が経理財務をアウトソーシングするケース。業務効率化だけでなく、経理部門の優秀な人材を高付加価値業務へ移してキャリアアップを支援するという目的にも対応しています。もう一つは、すでにシェアードサービス化しているグループ会社の経理をアウトソーシングするケース。この場合は、委託元のシェアード業務拡大や、対象会社の拡大を継続的に支援しています」(久茂田事業部長)
ビジネスブレイン太田昭和 マネージメントサービス事業部 BPO営業部 BPOコンサルタント
例えば、大手製造業グループの経理・人事・総務などの業務を担当するA社が、BBSをパートナーに選んだ理由は次の四つだという。①国内BPOセンターとの密な連携が可能なこと、②専門家関与(公認会計士・税理士等)による安心感、③「High Value BPO®」でうたっている標準化による効率化とコスト削減の期待、④BPOセンターにIT部門が同居していることによるRPAの推進力への期待。
「結果的に多くの決算業務でBPO化が進み、A社は成果物の確認、当社は実作業という役割分担が明確になり、業務量が大幅に削減され、社員リソースの創出が可能になった、という評価を頂いています。今後もA社との連携を強化し、RPAの導入や業務の標準化を進めながら、さらなるシェアード・BPO業務の拡大、効率化を支援していく方針です」(幸田兼一BPOコンサルタント)
月間400時間の
業務量削減を達成
一方、「High Value BPO®」を利用する大手住宅メーカーのB社は、BBSが提案した「RPAを活用した勘定明細の作成」の導入等によって、月間400時間の業務量削減を達成した。これまで勘定明細の作成では、貸借消込による残高明細特定および明細残高と試算表残高との突合確認を人がやっていたが、その作業をRPAによって完全自動化したのだ。人手の工数をカットすると同時に、不明あるいは想定外の内容に対する調査に注力できるようになった。
「RPAの検討から稼働まで約半年。こんなに短い期間でできたのは、当社がB社の経理業務に精通し、さらにRPAの開発現場と経理業務のオペレーション現場が同じ熊本BPOセンターにあるため、スムーズに連携できたからです」(幸田BPOコンサルタント)
このように、高品質なBPOサービスの提供にとどまらず、経理財務業務の知見を生かしたコンサルティングや最新技術を活用したRPAの活用によって顧客の業務改革を継続的に支援しているのが、BBSの「High Value BPO®」だ。より生産性の高い業務にリソースを集中させたい企業をはじめ、急成長やM&A、シェアードサービスによって経理業務が増大している企業にとっては非常に付加価値の高いサービスとなるだろう。