共創でリニューアル！加齢臭対策に焦点を当てたボディウォッシュ「デ・オウ」の開発秘話

ソニー開発した吸着炭を
世界で初めて配合

　19年３月18日にロート製薬がリニューアル発売した「デ・オウ薬用ボディウォッシュシリーズ」は、さらに進化を図るため、大手電機メーカー、ソニーが開発した特殊吸着炭（註3）「トリポーラス（ＴＭ）」を世界で初めて配合した。

　トリポーラス（TM)は、イネのもみ殻に由来する多孔質炭素材料で、「TORIPOROUS（TM)」という名は「３種の細孔」を意味している。マイクロ孔と呼ばれる直径が２ナノメートル以下（１ナノは10億分の１メートル）の孔のほか、２～50ナノメートルのメソ孔と、直径１マイクロメートルのマクロ孔（１マイクロメートルは100万分の1メートル）と、大きさが違う孔を3種類もっているのが特徴だ。

薬用炭を配合した「デ・オウ」は黒い液状が特徴的

　06年、ソニーがリチウムイオン電池の負極材を探究する過程でトリポーラス（TM)は見出されたという。同社の開発メンバーは14年に発明協会主催の「全国発明表彰」で、「21世紀発明奨励賞」と｢21世紀発明貢献賞」をダブル受賞したのをきっかけに、他社との協業による新規事業創出の模索を始めた。

「ロート製薬が人の臭いに関する研究を行っていることもあり、3年ほど前から製品化の道を検討していました」（前澤リーダー）

　異業種が共創するオープンイノベーションの成果として生み出されたデ・オウのリニューアルは、加齢臭に悩む人たちにとって朗報となるだろう。

デ・オウ薬用クレンジングウォッシュ（医薬部外品）

[販売名]　　　ロート薬用デオドラントソープA
[有効成分]　　ベンザルコニウム塩化物
・汗臭・体臭を防ぐ
・皮膚の洗浄

”TORIPOROUS”および”トリポーラス”はソニー株式会社の商標です。

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※註3　薬用炭（吸着剤）