加齢臭の原因物質は、
少量でも強い臭いを発する
年齢や性別によって、特定の臭いに対する感受性は異なる。例えば、加齢臭の原因となる体臭成分「2-ノネナール」は、若い女性ほど感じ方が強く、それが「お父さん、臭い!」という娘たちの強烈な一言になっているという。
「脇臭や汗臭、加齢臭などを引き起こす人の体臭成分は約300種類あるといわれています。特定の年代に発生する臭いは加齢臭以外にもあって、中高生や20歳代であれば、足の裏や腋などで汗に含まれる成分が分解されて発生する臭いがあります。また、加齢臭は中高年のものと思われがちですが、実は30代に入ると徐々に増え始めるもの。人はいくつになっても臭いに悩まされている存在なのです」と、デ・オウの開発を担う前澤閑久・スキンケア製品開発部 リーダーは説明する。
前澤閑久
ロート製薬 スキンケア製品開発部 リーダー
ロート製薬 スキンケア製品開発部 リーダー
加齢臭の体臭物質「2-ノネナール」は、皮脂の中にあるバルミトレイン酸が酸化することで発生する。その原因は加齢による男性ホルモンの影響や抗酸化力の低下と考えられていて、頭やうなじを中心に手のひらや足の裏以外の全ての場所から加齢臭が発生する可能性があるという。
「汗臭の原因となる物質は水溶性のものが多く、アンモニアや酢酸などもシャワーなどで簡単に洗い流すことができます。一方、2-ノネナールは水に溶けにくく、少量でも強い臭いを発します。加齢臭は非常に厄介なものなのです」(前澤リーダー)
前澤リーダーによると、加齢臭にアプローチするデ・オウには、吸着剤として薬用炭を配合している。臭いの原因成分を絡み取ることができる泡で、体を洗いながら結果的に臭いを防ぐのだ。