“都市鉱山”の世界最大級の受け入れ拠点
三菱マテリアルの直島製錬所(香川県直島町)は、1974年に世界初の銅製錬の連続式操業法である「三菱連続製銅法」を導入した。環境負荷低減を実現した銅製錬技術であり、銅鉱石を製錬する工程の複数の炉を樋(とい)でつなぐ連続式操業法である。金や銀などの貴金属は、この銅の精錬過程から生まれる。
現在、直島製錬所とグループ企業である小名浜製錬(福島県いわき市)では、銅鉱石から金を取り出すだけでなく、使用済みのパソコンやスマートフォンなどの情報機器や家電などから有用な金属を回収し再資源化している。その原料となるE-スクラップ(金銀滓(さい))の受け入れ・処理能力は、両製錬所を合わせて世界最大級を誇る。三菱マテリアルは製錬所を通じて循環型社会の実現に貢献している。