社会課題にも貢献する
ミルクプロテイン
同社が今後目指しているのは、日本で深刻化する健康問題の解決である。例えば、高齢者の低栄養、中高年の肥満、女性の過度の痩身化など、こうした問題の多くは、筋肉不足に起因しており、解決を図るには、“筋肉に必要なたんぱく質を効率よく摂取する”必要がある。
人は年を取ると自然と筋肉量が落ちていく。その状態で食が細くなり、低栄養状態となると、筋肉不足が加速し、体が思うように動かせなくなってしまう。
また、筋肉は基礎代謝の多くを担っており、筋肉不足によってエネルギー消費が減ると、隠れ肥満が進行する。その一方で、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、女性の20~30代を中心に低体重者(BMI18.5未満)の割合が増えていることが明らかになっている。過度なダイエットによる痩せ過ぎや栄養不足が疑われている。
「今後は、一般の方々も気楽にたんぱく質が摂取できる商品の開発や技術革新を行い、そうした問題を解決していきたい。すでに高たんぱく脂肪ゼロの『明治ザ グリークヨーグルト』を発売し、この商品のたんぱく質が吸収しやすいこともエビデンスを取ることができました。明治としてできる“たんぱく質摂取の拡大”に挑戦し続けています」
同社は、今後もたんぱく質の研究、商品開発を進めるとともに、スポーツをしている人だけでなく、一般の人に対しても食育などのセミナーを通じて広くプロテインと健康についての啓蒙を深めていくという。それがプロテイン製品の先駆者としての責任でもあると考えているからだ。
明治のプロテイン製品の一例。アスリートのための「ザバス ホエイプロテイン 100」(後列)、前列はコンビニエンスストアでも買える「ザバス ミルクプロテイン 脂肪0」シリーズと「明治ザ グリークヨーグルト」
●問い合わせ先
株式会社 明治 https://www.meiji.co.jp/
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