SOP変革によって
生産性向上を支援する
2010年に同社を創業した鈴木社長の前職は、企業の業務改善コンサルタントだった。施策の一環としてシステムを納入するたびに操作マニュアルを提出した。しかし、紙の手順書は従業員に浸透しづらく、結果的に生産性が低下した企業を何度も目の当たりにしたという。
そこで、鈴木社長は、企業の生産性向上を支援する“ビジュアルSOP(標準作業手順書)変革”を掲げ、スタディストを設立。13年9月に「ティーチミー ビズ」をリリースした。
「見て分かるビジュアルSOPなら、人に頼らずに短時間で正しい作業を学習できる。教える手間を省きながら、属人化しがちな作業の標準化やベテラン従業員だけが知るノウハウの普及ができるのです」(鈴木社長)
感覚的な操作で業務マニュアルを作成できるTeachme Biz。動画に書き込むといった作業もスキルいらずで簡単にできる
つまり、人材のスキルアップやマルチタスク化につながるので、相乗的に生産性が上がる。
「外国人従業員の教育にも有効です。日本語で肉を『こんがり焼く』と書いても、外国人には伝わりづらいもの。しかし、画像で焼き加減を見せれば一目瞭然です」(鈴木社長)
同社では、今後は新人教育用に特化したトレーニングコース機能など、新しいソリューションを積極的に投入していく予定だ。人手不足に悩む企業にとって画期的な解決策になりそうだ。