オリスが掲げるスローガンは、Go your own way(自分らしく行こう)。
グループに属さない独立系だからできる自由な発想が、メゾンの強みだ。
その最新モデルでは、より先鋭的な自分流が発揮された。

自社製初のスケルトンムーブメント
キャリバー115を搭載するモデル

オリス ビッグクラウン プロパイロットX キャリバー115/チタン、ケース径44mm、100m防水、手巻き。89万1000円(ブレスレット仕様・税込み)

 世に時計ブランドは数多いが、オリスのように機械式だけを製作しているメゾンは、極めてまれな存在である。創業は1904年。これまで実に270以上もの機械式ムーブメントを開発してきた。その最新機を、この「オリス ビッグクラウン プロパイロットX キャリバー115」は搭載する。ダイヤルとその下に見えるムーブメント自体にオープンワークを施した外観は、いかにも大胆。オリスの自社製初のスケルトンムーブメント、キャリバー115は、創業110周年に当たる2014年に発表されたキャリバー110をベースとする。

 最大の特徴は、他社にあまり例がない10日間もの長時間駆動。動力源となるゼンマイを1.2mの長尺としたことで、10日巻きを実現した。

 その巻き上げ残量を示す3時位置のパワーリザーブ計は、残量が少なくなるにつれて運針の幅が広がる独自の設計とし、特許も取得している。