マレーシアの経済特区で
政府系企業と提携海外不動産事業を加速する

創業14年目を迎えるデュアルタップ。資産運用型マンション「XEBEC(ジーベック)」の企画・販売が主力事業だが、海外不動産事業も積極的に展開。マレーシアの経済特区で政府系企業と提携して進出企業の支援を開始するなど、総合不動産業としてグローバルに成長を続けている。

マレーシアの経済特区で政府系企業と提携海外不動産事業を加速するデュアルタップ海外事業本部 御竿(みさお)洋子 執行役員(左) デュアルタップ営業部 前門(まえじょう)桃香 係長(右)

 マレーシアの経済特区の一つであるサイバー地区(CYBERJAYA)は、今IT産業の拠点としてマレーシア政府主導で開発が進められている新興都市である。首都クアラルンプールと国際空港から車で20~30分という好立地にあり、海外のIT関連企業の誘致先として、税制面などビジネス上の優遇措置が得られる地域に指定されている。

 デュアルタップは2019年3月に、そのサイバー地区の総合開発を目的とするマレーシア政府系企業のサイバービュー社と提携して、同地区への進出を図る日本企業への支援をスタートした。サイバービ
ュー社が提携するのは日本国内では同社が初となる。

 「具体的には、日本企業のマレーシア進出を初期の段階からサポートし、オフィスや駐在員の住居の手配から、施設の管理、物件の売買など、現地での総合不動産サービスの提供を行います。当社は、東南アジア諸国に対する注目度が高いことを背景に、12年から、シンガポールやマレーシアなどで国内外の投資家向けに海外不動産事業を展開、特にマレーシアでは子会社を設立し、日本品質の建物管理事業を推進してきました。今回の提携を通して、『ルック・イースト』※の親日国であり経済発展が著しいマレーシアを基盤に、スピード感を出しながら、海外不動産事業を本格的に展開したいと考えています」

 デュアルタップ海外事業本部の御竿洋子執行役員は、そう意気込みを語る。

※「ルック・イースト」…… 1981年、マレーシアのマハティール首相(当時)が提唱した政策。アジアの先進国である日本と韓国に学べというもの。

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