水リスクに配慮した
BCPの策定を支援する
八千代エンジニヤリングは、官公庁やJICA(国際協力機構)を中心に、国内外の水資源開発や災害対応、水環境対策、維持管理などの分野で、50年以上の豊富な実績を持つ。他の一般的なコンサルティング会社との違いは、サイエンスとテクノロジーを駆使した提案を行っている点だ。
「水は地域によって偏在性(偏って存在する)があり、リスクも地域ごとに異なります。そのため気象学や河川学、地質学などの専門的な知識が必要になります。当社の強みは、専門的な知識と技術を持ち、サステナブル戦略に関する実績やノウハウを有したコンサルタントが、提案だけでなく対策にまで踏み込んで企業を支援する点にあります」(高橋取締役)
例えば事業所の水害のリスクに対しては、その地域の浸水の可能性について詳細な水害リスク評価を行い、災害が発生したときの具体的な損失評価をした上で、遮水壁や開口部の防水化などのハード対策や、早期に復旧するためのソフト対策の提案を行う(下図参照)。
日本の企業は、BCP(事業継続計画)は策定していてもリスクとして水害を考慮していない場合が多く、内閣府調査(2018年)によれば、水害を意識したBCPの割合は回答企業の3割にすぎないという。「実際に平成30年7月豪雨のとき、水害で生産を停止した工場が、優先的に復旧すべき重要業務や、事業継続のためのボトルネック項目を把握していなかったため、BCPが機能せず大混乱に陥ったケースがありました。そのような事態を起こさないためにも、水害を含めたBCPの見直しと策定が重要なのです」(高橋取締役)