水リスクへの対応、CSR活動も促進
気候変動で顕在化する
“企業の水問題”を高い専門性で解決

企業が管理する森林の水を算定、
森林保全やCSR活動をバックアップ

 そうした物理的な水害のリスクに対応する一方で、同社は水を活用した企業の環境戦略の策定や、企業ブランディングのサポートでも実力を発揮する。

 味の素AGFは、管理する森林の保全活動を行うことで、森林の水源かん養能力(雨水を地下に浸透させて蓄える力)を強化、ボトルコーヒーなどで使用する水の使用量を、自社が保全する森林が育む水で十分にオフセットする、という目標を掲げていた。相談を受けた八千代エンジニヤリングでは、気象や地形、地質などの条件から、工場で使う水の起源を特定し、その森林の水の収支を解析、森林がどれだけ水を育んだかを算定した。

「その結果、十分な水をオフセットできることが判明し、森林保全活動を自信を持って推進することができるようになりました。この結果は、同社のパンフレットやホームページなどで広く発信され、CSR活動の一環として、同社のPRやブランディングにも役立っています」(高橋取締役)

 また、八千代エンジニヤリングは海外にも支社を持ち、海外で拠点や工場を展開する企業のために、水リスク評価や対策方針立案も支援している。特に海外では国ごとの規制や自然災害に加え、流域が広大なため水の資源量や需要量などを把握するのが難しい。同社では水リスク評価のグローバルツールのみに頼らず、独自の詳細な調査と分析を行い、対応の提案を行っている。

「今後は大企業だけでなく、資材や部品、原料などを調達するサプライヤーにまで、水リスクの対策が求められることが予測されています」と高橋取締役。「水」という切り口で持続可能な企業活動をサポートする同社の需要は、ますます高まるはずだ。

●問い合わせ先
八千代エンジニヤリング株式会社
〒111-8648 東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー
Tel:03-5822-2825(経営企画部 秘書・広報課)
水リスクラボHP:https://www.yachiyo-eng.co.jp/water-risk/
水リスク紹介:https://www.yachiyo-eng.co.jp/business/solution/water-risk/
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