良質なクライアントのニーズに誠実に応え、着実に成長

サン電通エンジニアリング株式会社

設立は1979年、本社は沖縄県那覇市にあり、全国5拠点を展開する。電気通信工事とITインフラソリューションが主力事業で、大手企業や自治体など幅広い顧客を持ち着実に業績を伸ばしている。入社後の研修が手厚く社員には資格取得者も多い。沖縄ルーツの穏やかな社風が特徴だ。

良質なクライアントのニーズに誠実に応え、着実に成長サン電通エンジニアリング
比嘉太一 取締役事業部長

 主力事業は、電気通信工事とITインフラソリューション。前者は、企業、公共交通機関、病院など、後者は、省庁、自治体、教育機関などを中心に、物理配線工事からネットワーク・サーバの設計構築まで、多種多様な情報インフラに特化したサービスを提供している。

「祖業である電気通信工事業で、民間や公共を含めてクライアントが良質であったこと、そのクライアントのニーズに的確かつ地道に対応してきたことが、当社の成長の理由です」

 そう説明するのは、比嘉太一取締役である。

 まだ、電気通信工事業で派遣業の許可を取るのがまれであった時代から、積極的に人材を派遣。常駐先で技術力を磨いて会社に戻ってノウハウを共有、それを提案力に生かしてきた。

 同社は資格取得者が多いのが特徴で、電気施工管理技士やネットワークスペシャリストなど、会社が手当を出して国家資格取得を全面的にバックアップ。クライアントのニーズを先取りし、各種エンジニアに必須となる資格を持つ人材の育成に当たっている。

 エンジニアを育成する研修も充実しており、大手企業との合同研修も行っている。

 現在のクライアントは、大手企業や自治体が多いが、今後は需要の多い中小企業のマーケットにも進出したいと考えている。

「コロナ禍という背景もあって、現在ITインフラの拡充が急速に進み、当社にもさまざまな問い合せがすごい勢いで増えています。情報システム導入に積極的な大手企業は、ITリテラシーの高い人材を十分に確保・育成できるのですが、中小企業はそれが難しく、整備が遅れがち。そこで、情報インフラ全般に渡る提案から導入まで可能な当社の強みを生かし、置き去りにされがちなそうした市場にも注力していく予定です」

 また、量子暗号通信システムやDX(デジタル変革)ソリューションにも注目しており、今後これらの分野にも事業のチャンスを見いだしていきたいと考えている。

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