穏やかな社風でも知られる
研修では自前の研修センターで、現場経験豊富な同社の専門講師が実機を使用して実践講座を行う
新卒採用に関しては十数年前から力を入れ、現在その新卒社員たちが会社の中核メンバーとなっている。採用に当たって重視しているのは、自走できるタイプの人材、自分の意見を持って上司に提案できるような、当事者意識を持てる人材だという。
「来期から、当社にいるエンジニアの技術力を可視化して、新人を各種のプロジェクトに合理的にフィットさせたいと考えています。例えば、新人はいきなり熟練したエンジニアと一緒に仕事をするよりは、年齢の近い先輩と共に行動した方が成長は早い。その組み合わせを考慮しながら、新人を効率的にストレッチさせ、生産性を高めていきたいです」と言う比嘉取締役。
サン電通エンジニアリングは、IT業界にありながら穏やかな社風でも知られている。その背景には本社が沖縄にあり、社員に沖縄出身者が多いという事実がある。仕事は忙しいが、職場がピリピリした雰囲気にならないのは、沖縄というルーツが醸し出す柔らかな社風のためだ。
現在、社員数は130人。そのうちエンジニアが96人と多い (東京渋谷区にある東京支店にて)
比嘉取締役は、今後大事にしていきたいのは会社の存続責任であり、事業を複合的に重ね合わせながら、長く安心して働ける会社をつくりたいと語る。
「現在は、転職を繰り返して経歴を積むなど多様な生き方がありますが、一つの会社で長く働き続けたいという人もいます。情報インフラの構築は、派手さや華やかさこそありませんが、あらゆるサービスやシステムの土台を創る重要な仕事です。新入社員には、企業活動を通じて社会とつながり、働くことを通じて能力を高めていくチャンスをたくさん与えていきたいと思います」(比嘉取締役)