安心・安全・健康に着目持続的成長を目指す
金融機関のIT子会社は数多くあるが、同社と同社グループの強みはどこにあるのか。浦川社長は「人口減少により、自動車保険や火災保険という損害保険会社の屋台骨事業がなだらかに減少していくことが予想される中で、『安心・安全・健康』をグループのブランドスローガンとし、多様なビジネスモデルで成長を続けていく姿勢を明確に打ち出しているところにあります」と語る。一例を挙げると、同社グループは、業界の先陣を切って、介護・ヘルスケア事業に進出し、業界2位の大手事業者という存在感を見せている。また、異業種と組んでモビリティー事業を立ち上げ、全ての交通手段による移動を一つのサービスとして捉えてシームレスにつなぐ「Maas(モビリティー・アズ・ア・サービス)」にも本格参入している。
金融グループの枠にとらわれない戦略経営をしているからこそ「多様性を重視していて、ジェンダーは全く気にしていません。誰もが活躍できるようにダイバーシティ&インクルージョン(※)の実装を急いでいます」(浦川社長)。
※ダイバーシティ&インクルージョン……集団(組織)において、個を尊重し認め合い良いところを生かすという考え方。