セキスイハイムでは、大容量ソーラーによる発電に加えて、蓄電システム「e–Pocket」を導入。独自のHEMS「スマートハイム・ナビ」が、電力の効率的な使い方をサポート。さらに、街全体で「電気の自給自足」を図る、「スマートハイムシティ」を全国で展開する計画だ。

ライフスタイルに合わせ
三つのモード選択

自宅で発電した電力でEV車を走らせれば、さらにスマートな暮らしに(スマートハイムシティ印西牧の原にて)

 業界に先駆けて太陽光発電システムの導入をスタートさせたセキスイハイム。今年、その太陽光発電システムに加え、HEMSの「スマートハイム・ナビ」と、蓄電システム「e-Pocket」という三つの設備を標準搭載した「進・スマートハイム」の販売を開始した。

 これまでセキスイハイムは、独自のフラット屋根を利用した大容量発電で業界をリードしてきた。今回はそれに加え、高性能・大容量のリチウムイオン蓄電池搭載の蓄電システムを導入。ソーラーで発電した電力をたっぷり貯めておくことが可能になった。日中に発電した電力(余剰電力)を蓄電池に貯められるので、条件次第では一日中電気を買わない自給自足の生活もできる。まさに“使えるスマートハウス”の誕生である。

 蓄電システム「e―Pocket」では、ライフスタイルや状況に応じて三つのモードが選択可能。例えば「グリーンモード」は、昼間は発電する電力、夜は貯めた電力で生活し、足りない分だけ電力を買う。条件がそろえば電力を自給自足することも可能になる。「経済モード」の場合、余剰電力は積極的に売電、また電力料金の安い深夜に蓄電池を充電し、朝や夜の電気料金が高いときにそれを使うことで、プラス収支も見込めるようになる。「非常運転モード」は、停電時に自動的に電力を復旧、日中の発電を蓄電池に貯えておけば、夜も電力を使って生活ができるようになる。