小規模企業をターゲットに課題解決型のトータルソリューションを提供

「Telework Station^TM」で
リモートワークを簡単に構築

　同社はまた20年7月に、情報通信機器の企画・開発・製造・販売を行うアレクソンを子会社化し、高性能かつ低コスト商品のタイムリーな提供に力を入れるようになった。

　その商品の一つが、21年5月から本格的に販売を開始した「Telework Station^TM」である。これは、同社とアレクソン、NTTPCコミュニケーションズの3社が共同開発した、小規模企業向けの次世代リモートワーク環境構築機器。ウェブサーバー技術をリモートワークの構築に利用することで、低コスト高セキュリティを実現しながら、社外から社内パソコンへのアクセス・操作を可能にしたものだ。

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　在宅勤務者やリモートワーク側はアプリのインストールや設定およびネットワークの変更が不要で、この商品をオフィスに設置するだけで、リモート接続のための固定IPやサービスの契約を別途結ぶことなく、社内パソコンにリモート接続できる。直感的かつ簡単な設定・操作で、導入すれば即日の利用も可能。ネットワーク管理者も不要となる。

　またアレクソンでは、コロナ禍における衛生のニーズを捉え、オゾンの持つ強い酸化力でウイルスの活性化を抑えるオゾン除菌消臭器「AOZ1000」を開発、21年2月から販売を開始した。ちなみにNo.1では社会貢献の一環として、緊急事態宣言対象地域の医療・介護および教育機関など、感染症対策が必要とされる団体へ同機器を無償提供したという。

「当社が開発する商品やサービスは、マーケットイン型といえます。密接なコミュニケーションの中でお客さまの課題を発見し、自社に持ち帰って商品やサービスを開発、迅速に市場投入する。これを循環型ビジネスモデルと呼んでいます。小規模企業特有の決裁の早さも、当社のスピードある事業構造を支えてくれています。何より経営者と直接面談しながら、お客さまの実質的な利益に貢献できるのが当社の強み。今後も日本の経済を実質的に支える小規模企業の成長のため、有益な製品やサービスを創出していきたいと考えています」（辰巳社長）

No.1は中小企業個人情報セキュリティー推進協会の「DX認証支援事業者」に選定されており、多くの社員たちも同協会の「DXアドバイザー」資格を取得している