若者たちのパワーを
目の当たりに

 スクール初日の段階では、英語での自己紹介もままならなかった受講生たち。しかし、さまざまな講座を受講するなかで驚きの成長を見せる。最終日のプレゼンテーションでは、全19チームがすべて英語でのプレゼンをクリア。映像や音楽、寸劇を取り入れるなど、さまざまな工夫を凝らした発表が続いた。その成長ぶりに米倉塾長をはじめ審査委員一同はただ驚くばかり。

 参加した受講生からは、「ひとつのプランをみんなで作り上げていくことの意味がわかった」「世界や日本のことだけでなく、自分のことを改めて知ることができた」「すばらしいメンバーたちに刺激を受けた」「世界で挑戦したいという気持ちが強まった」などの意見が相次ぎ、このサマースクールを通じてグローバル人材に対する意識が大きく変化した様子。

 日本がいま自信を失っているといわれるなか、「日本の未来は決して暗くない」――そう強く実感させてくれる5日間となった。

企業ケーススタディのひとつである教育同人社の「教材ドリル」を、子どもの教育用としてではなく、高齢者の認知症療法に活用するという斬新なアイデアを企画。日本のみならず、高齢化が進むイギリスなどの先進国をはじめ、シンガポールや中国といった躍進する新興国への展開も視野に、現地政府の福祉担当部門やNPO/NGOとの連携によるビジネスプランを提案した。英語によるプレゼンテーションだけでなく、動画や音楽を取り入れたリズム感ある発表が高く評価され、審査委員から満場一致で大賞に選ばれた。