IT業界で長い実績を持つサードウェーブは、ハイエンドユーザーの要望に応えて、BTOパソコンビジネスを展開、独自のマーケットを構築してきた。近年はハードウェアの製造販売だけでなく、ソフト開発や世界中で人気のeスポーツ事業にも進出、ICT総合企業に成長している。
サードウェーブ
尾崎健介代表取締役社長
尾崎健介代表取締役社長
サードウェーブはIT黎明期であった1984年に設立。秋葉原にパソコンショップ「DOS/Vパラダイス」を出店し、日本国内にはない海外メーカーのパーツを輸入・販売することから事業をスタートした。やがて、一般的なPCではかなえられない構成のパソコンを、顧客の要望に応じて製造・販売するBTO(受注生産)パソコンビジネスを展開。以来、PCゲームユーザーやクリエーター、ミュージシャンや学術機関の研究者に、最先端レベルのPC環境を提供している。
多品種・変量生産で
受注の翌日に出荷
売上高の推移
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尾崎健介社長は、「そもそもハイエンドPCに特化している会社は少なく、それが当社の強みになっています。PCのカスタマイズは他社もやっていますが、当社ほどカスタマイズに幅がある企業は他にありません。私たちは生産効率よりも個別のお客さまの要望を優先し、選択肢の広いカスタマイズサービスを実施しているのです」と説明する。2005年以降は、高性能パソコンのレンタルサービスやオンサイトサポートサービス、VR(仮想現実)コンテンツの開発やシステムインテグレーションサービス、BPO(業務委託)サービスなどを展開、創業から37年たった今、売上高650億円のICT総合企業に成長している。