言葉がリアルタイムでテキストになる時代は、すでに到来している。iFLYTEKの独自開発技術を集結したAIライティングレコーダーの実力

Makuakeでの先行販売で目標の17倍を上回る応援購入額を達成

 孫氏によると「8月の正式発売に先駆け、4月28日より応援購入サイト『Makuake』で先行販売を開始したところ、目標金額50万円に対してその17倍を上回る884万5380円の応援購入総額を達成した」という。

 コロナ禍でテレワークを実施する企業が増え、オンライン会議の際に議事録を作成する機会も多いが、同製品を使うことで「文字起こしにかかる時間が大幅に短縮でき、働き方改革につながった」という声や、「これまでは文字起こしを外注していたが、製品を使用することでコストダウンにつながった」といったユーザーからのリアルな声が多数寄せられている。

 さらに、「録音した声がリアルタイムで文字化されるので、高齢者や難聴者とコミュニケーションを図る上でも非常に役に立っている」という声も全体の約3割に及んでいる。まさにAI音声技術の進歩が、より良い生活を送る上でのソリューションにつながっている事例といえるだろう。

 そんな「VOITER」と「VOITER mini」の開発の舞台裏について、孫氏はこう明かす。

「当初は『東京2020オリンピック・パラリンピック』を中心としたインバウンド需要を見込んでおり、昨年5月に実現した『多言語音声翻訳機』の発売を皮切りに、主に翻訳サービスを中心に事業展開していく予定でしたが、コロナの状況もあって市場のニーズが想定と一変してしまった。それに代わるものとして、次に何を準備するべきか考えた結果、当社の高度な技術を活かしたAIライティングレコーダーを発売することにしたのです」

 さらに、キヤノンマーケティングジャパンの担当者との出会いも同社にとっては幸運だった。

「キヤノンマーケティングジャパンの担当者が中国駐在時にiFLYTEKの製品を実際に使用し、その性能の高さを実感してくれていました」と孫氏は提携の経緯を話す。

「新しい製品を顧客に認知してもらうことは決して容易ではなく、時に大きなリスクも伴います。キヤノンマーケティングジャパンには、国内での販売とマーケティングの大部分を担ってもらっており、ワンチームで日本における製品の認知を進めてきました。日本のマーケティングの中で製品を拡販させるノウハウについては、キヤノンマーケティングジャパンが大きな役割を果たしています」(孫氏)

iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS
取締役副社長兼COO
孫 嘉人氏

 同社は今後、法人への展開にも力を入れるという。

「最近は行政からの問い合わせの機会も増えており、地方自治体の総務部からは『住民との会話を記録したい』といった声や、医師からは『手術を行う前に患者さんの家族あるいは患者本人との会話の内容を記録したい』といった声が届いています。今後はリモート会議の議事録に特化した製品の開発や、難聴者向けに携帯しやすい『VOITER』製品などの開発準備も進めていきたいと考えています。今後もAIが学習して文字起こしの精度もさらに上がっていくはずです」

 孫氏によると「日本でも12年ごろからディープラーニング技術の進化によって音声認識の精度は飛躍的に上がっており、コールセンターでのサービス向上や自動運転における自動音声案内、デジタルトランスフォーメーション(DX)向けなど、さまざまな分野で音声認識ツールの需要が高まっているのを実感している」という。

 独自開発技術を搭載した「VOITER」と「VOITER mini」が、日本のAI音声技術をリードする製品やソリューションとして、今後多くの企業で標準装備される日も、そう遠くはないだろう。

●問い合わせ先
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
〒108-8011 東京都港区港南2-16-6 キヤノン Sタワー
E-mail:ai-toiawase@canon-mj.co.jp

●製品に関する問い合わせ
iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS株式会社
〒104-0031 東京都中央区京橋2-12-9 ACN京橋ビル 7F
E-mail:marketing@iflytek.co.jp

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