パーパス、ミッション、ビジョン
変わらない想いを伝えたい
サービスの拡大とともに企業規模・組織が大きくなり、そのことで逆に私は課題意識を感じていました。
広島県出身。慶應義塾大学経済学部卒業。1994年4月、株式会社三菱銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入行。2004年3月、株式会社スプリックス取締役就任。2007年12月、株式会社スプリックス取締役副社長就任。2018年12月、株式会社スプリックス代表取締役社長就任(現任)。
2018年の上場以来、これまで以上に様々な事業パートナー、ステークホルダーの皆様にお力添えをいただいています。スプリックスのビジョン、これまでの歩み、その背景にある事業に対する想い等を整理し、より多くの皆様に伝えていく必要があると強く感じていました。
一方、当社では創業時から、社員にスプリックスの想いやミッション・ビジョンを直接語りかけ、共有してきましたが、規模が拡大する中で大事にしてきた理念の浸透が薄くなってしまうのではないかという危機感がありました。現在のスタッフに対しての、またこれから参加してくれる未来のスタッフに対してのメッセージでもあります。
社内外かかわらず多くの皆様に、スプリックスの魅力を感じてもらえたらと考えています。
2021年は、「パーパス」「パーパス経営」というマネジメント用語が流行しました。ビジネスの世界では「存在意義」と訳される言葉ですが、多くの企業が「自分たちはなぜ存在するのか? どのような価値を生み出そうとしているのか?」を問い直しています。今後は規定したパーパスを企業活動にブレイクダウンし、実践するフェーズに移っていくでしょう。
スプリックスの掲げるコーポレートビジョンは、すなわちパーパスです。25年前からパーパス経営を実践し続けています。本書ではその実例を多く載せています。ぜひ多くのビジネスマンの方に読んでいただき、「企業活動でパーパスをどう実践するか」という視点で少しでも参考にしていただけるとうれしいです。
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教育に関連する様々な事業で業界をリードしながら、さらなる進化を続ける総合教育カンパニー、スプリックス。
同業他社の追随を許さないサービス展開とその経営には、いくつかの秘密がある。新潟・長岡で生まれた小規模な塾が、なぜここまでとどまることなく歩み続けることができたのか? 現在そしてこの先にどんな展開を見据えているのか? 代表取締役社長である常石博之が自身の言葉で語る内容は、すべてのビジネスに通底する成功の経営戦略である。