ほとんど金利が付かない預貯金にお金を預けていたのでは、資産を増やすことはできない。そこで元本割れリスク(当初の購入代金を下回るリスク)を取ってでも、お金が大きく増える可能性があるリスク性商品を買って資産を増やしたい――そう思っても、投資初心者がなかなか手を出せない大きな理由は、事前に損失の範囲が分からない「怖さ」にある。その怖さを可能な限り取り除いた商品が「ノックアウトオプション」と呼ばれる金融商品だ。損失の最大額が事前に決まっている上、レバレッジを掛けた取引ができるので、少額の資金で効率よく資産を増やすことが可能だ。

「ノックアウトオプション」は、米国StoneX Groupの日本法人「ストーンエックスフィナンシャル株式会社」が運営する「FOREX.com」を通じて売買することができる。

 ストーンエックスフィナンシャルのパトリック・マクゴナグル代表取締役は、StoneX Groupが米金融業界で100年以上の実績を持つフォーチュン500企業であり、NASDAQに上場する株式公開企業として、コーポレートガバナンス(企業統治)、財務報告、情報開示において厳しい基準を満たしている信頼の置ける企業である点を強調する。また、ストーンエックスフィナンシャル株式会社は、日本の第一種金融商品取引業者として、金融庁や金融先物取引業協会の規制の下で、FOREX.comブランドの金融商品やサービスを10年以上も提供し続けている実績のあるプロバイダーだ。

 FOREX.comが提供するノックアウトオプションには、「FXノックアウトオプション」と「株価指数ノックアウトオプション」がある。FXノックアウトオプションは、米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドルなど通貨ペア23銘柄があり、株価指数ノックアウトオプションは、日経平均、NYダウ、ナスダック100、FTSE100といった株価指数17銘柄が用意されている。

 為替相場や株式相場が上昇すると予測したときは「UP KO」、下落予測のときは「DOWN KO 」を買う。FX(外国為替証拠金取引)や株取引ではよく、上昇予測は買いから入る、下落予測は売りから入るというややこしい表現を使うが、ノックアウトオプションは、予測に合った商品を買えばいいので分かりやすい。「UP KO」か「DOWN KO」を選んだら、ノックアウト(決済)レベルと取引数量の設定でオプション料(最大損失額)を決定する。それだけだ。

ダウンサイドリスクを限定した
個人投資家向け商品

 マクゴナグル代表は、ノックアウトオプションを「個人投資家向けの素晴らしい商品」と評価する。

「その大きな理由は二つあります。まず、ダウンサイドリスク(損失方向のリスク)が限定的であること。例えば市場のボラティリティー(価格変動)が大きく、振れ幅も大きく損失が発生したときでも、損失は証拠金の範囲にとどまり、追加の証拠金(追い証)が発生することはありません。二つ目の理由は、資本効率が極めて高いことです」

 つまり、ノックアウトオプションは、レバレッジ(証拠金を担保にした借り入れによって大きな金額の投資をすること)を掛けられる商品のため、少額の元手で大きな取引ができる。しかも「当社の取引では外付けの手数料が必要ないため、投資家が負担するコストはスプレッド(買値と売値の価格差)だけで済むのです」(マクゴナグル代表)。