安全・安心な生活のためにエレベーターの改修は必須

資産価値の維持向上と快適な生活を両立させる

車椅子仕様にリニューアル。居住者の高齢化にも対応する必要がある
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　リニューアルのメリットは、安全性の向上だけではない。

「振動や騒音が抑えられ、扉の開閉や昇降動作がスムーズになり、エレベーターの乗り心地が格段に良くなります。消費電力が少なくなり、ランニングコストも抑えられます。

　また、リニューアルを機に防犯カメラを設置されるお客さまも多いですね」と若杉氏は語る。エレベーターが、明るく綺麗に生まれ変わることで、住人や訪問客の満足度が高まるだけでなく、防犯性が高まることも考えられ、防犯カメラがそれをサポートする形だ。

　そして、リニューアルのメリットがより顕著になるのが、油圧式エレベーターからロープ式エレベーターへの転換だ。

　エレベーターの構造は3タイプある。

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　屋上に巻上機や制御盤を納めた機械室を設置するロープ式エレベーター、地下の機械室に電動ポンプを設置し、油圧ジャッキを伸縮させてエレベーターを昇降させる油圧式エレベーター、そして近年主流になっている屋上に機械室を設けない（巻上機や制御装置をコンパクトにして昇降路内に設置）マシンルームレスのロープ式エレベーターだ。

　高経年マンションの中には、建築当時、北側斜線制限・日影規制の影響などで屋上に機械室を設けることができず、油圧式エレベーターを導入した例が多くあるという。

「油圧式は構造的に消費電力量が多く、速度が遅く、気温差によってかごの床と建物の床の間に段差が生じやすいという問題を抱えています」と若杉氏は指摘する。それらの問題は、最新のマシンルームレスのロープ式エレベーターにリニューアルすることで解決できる。

　同社には完全停止を1日にとどめる「スピードリニューアル」というプランもある。予算や工事期間、利用状況などそれぞれの要望に合わせて、同社ならではの適正な価格で、最適なプランを提示してくれるはずだ。