これまで企業では、名刺管理は個人に任せられていた。だが本来、名刺情報は企業にとって貴重な財産であり、会社での管理が望ましい。Skyが発売した名刺管理サービス「SKYPCE(スカイピース)」は、企業の戦略的な営業ツールへと活用を広げる、新しい営業支援 名刺管理サービスだ。
金井孝三
副本部長
日本は世界でも特に名刺を多用する国といわれている。新入社員の研修には必ず名刺交換のマナーが組み込まれている。だが名刺交換のマナーは教えても、組織として名刺管理のルールを設けているケースは少ない。そもそも名刺は企業にとって貴重な財産のはずなのだ。
「名刺交換で得られる顧客情報は、営業活動をする上で極めて重要なものですが、企業に名刺管理のルールがあることはまれです。そのため社員が無料の名刺管理サービスを利用し、個人で名刺を管理していることが増えているのですが、こうした個人の管理にはさまざまなリスクがあります」
そう語るのは、Sky ICTソリューション事業部の金井孝三副本部長だ。
まず、社員が個人向けの名刺管理ツールを利用している場合、その社員が転職する際に、大切な顧客情報である名刺データが持ち出されるリスクがある。また無料の名刺管理サービスの場合、サービス登録時に約款をよく読まずに利用すると、利用者本人が意識せずに同意してしまい、知らないうちに名刺の個人情報が売買される可能性がある。さらに無料の名刺管理サービスでは、ターゲティング広告が使われていることが多く、名刺情報の傾向から利用者の特性を判別し、転職を促すような求人広告が自動的に表示されてしまうこともある。
「このようなリスクを避けるためにも、企業は組織として名刺管理サービスを用意し、組織全体で名刺情報を管理、活用する必要があると私たちは考えているのです」(金井副本部長)