組織として名刺情報を管理、企業の戦略的な営業ツールとして活用する

「SKYPCE」開発物語

オンプレミス環境で
安全に管理

 Skyが開発した営業支援 名刺管理サービス「SKYPCE」の特徴は、まずオンプレミス環境で安全な運用を実現していることにある。多くのクラウド型名刺管理サービスでは、名刺データはクラウド上に保管され、SaaS事業者が運用を行うため、自社の名刺情報でありながら、名刺情報の管理リスクは第三者であるSaaS事業者側にある上、名刺情報を自社で利用する際にも、SaaS事業者が用意した範囲でしか行うことができない。

「SKYPCE」では、顧客がスキャンした名刺データはクラウド経由でSkyのサーバーに転送され、テキスト化した上で返却される。常に顧客の目の届くところで名刺情報を管理することでリスクを見える化し、安心してサービスを使える環境を整えているのだ。

 もう一つの特徴は、マニュアルがなくても直感的に使えるユーザーインターフェースを導入していること。シンプルな画面構成で、名刺検索を簡単、スピーディーに行うことができる。名刺の住所情報を基に所在エリアが地図で表示され、相手の顔写真を登録すれば名刺のサムネイル画像とともに顔写真が表示される。画面には、商談などの営業活動でしか得られない情報を追記することもできるほか、企業ごとに名刺枚数が表示されるため、顧客との接触頻度を把握して、今後の営業方針に役立てることもできる。

「また、複数人で利用する環境でも名刺登録をスムーズに行えるようになっており、オフィスの複合機からでも外出先のスマートフォンからでも、名刺を簡単にスキャンできます。事前にカメラアプリをインストールしておけば、写真感覚で撮影して簡単に登録できるため、顧客を訪問した後に素早く名刺を管理することが可能になります」(金井副本部長)

 Skyの他の商品と連携することで、セキュリティーを強化することができるのも特徴の一つだ。例えば、組織内のパソコンを一括管理して情報セキュリティー対策を図る「SKYSEA Client View」や、仮想環境の利用で重要データの漏えいリスクを低減する「SKYDIV Desktop Client」など。これらのソフトウエアと連携することで、名刺管理のセキュリティーはさらに向上する。

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