4ギガ月額990円、20ギガでも月額2000円と圧倒的な安さが魅力
では、格安SIMの料金は、実際にどれほど安いのか。一例として、インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する国内で最も歴史のある格安SIMサービス、「IIJmioモバイルサービス」の「ギガプラン」の料金を見てみよう。
21年4月にリリースし、今年さらに値下げした「ギガプラン」は、非常にお得な料金体系となっている。音声とショートメッセージ(SMS)、データ通信が利用できる「音声」SIMの場合、4ギガで990円(税込み、以下同)、20ギガでも2000円だ。契約条件なしでもこれほど安い料金でサービスが利用できるというのは、格安SIMならではである。
しかもこのプランは、「シンプルさ」と「自由度の高さ」をコンセプトとして、分かりやすい料金体系と用途ごとのSIMを用意している。
料金は、2ギガ、4ギガ、8ギガ、15ギガ、20ギガの五つの容量帯ごとに選べる仕組みとなっており、SIMは「音声」の他、ショートメッセージとデータ通信が利用できる「SMS」、データ通信のみの「データ」「eSIM」の四つの中から選択できる。使いたい容量と用途に合わせて、料金とSIMを自由に組み合わせられるのが特徴だ。
ちなみにeSIMとは、挿し込んで使用するカード型のSIMではなく、携帯端末にあらかじめ組み込まれているSIMのこと。このプランで「eSIM」を契約すると発行されるQRコードを端末で読み込むと、組み込まれているeSIMが利用できるようになる。
eSIM対象端末であれば、「eSIM」を契約すれば、端末に挿し込んで使う物理SIMとeSIMの2枚を同時に利用することも可能だ。例えば、大手キャリアとの契約は継続し、カード型のSIMは大手キャリア用、eSIMは格安SIM用と使い分けることができる。格安SIMの容量を使い切ってしまったら、残りは大手キャリアのサービスを利用するといった使い方もできるわけだ。