通信技術の発展と共にオンリーワン企業へ成長。世界をリードする通信計測企業を目指す

投資先、就職先としても
魅力的なオンリーワン企業

　一方で床次会長が重要な経営課題として認識しているのは、「開発のリソース不足」だ。対応策としては、人材の採用に力を入れる、協力会社を増やす、M&Aの活用がある。とりわけ人材の採用は重点施策だ。「当社の仕事はチームワークを必要とするため、特殊な技能というよりチャレンジ精神のある人材に来ていただきたい。女性の応募比率も上がっており、22年度の新入社員の男女比は6対4になりました」（床次会長）。

　社員教育や働きやすさの実現にも力を入れており、「全社員の成長と幸福を追求すると同時に、お客様、社会の進歩発展に貢献する」を経営理念とし、「アルチザフィロソフィ（経営哲学）」の浸透を通じて全社員への「考え方」の共有を図っている。

　同社は超ハイエンドなBtoB企業であり、国内ではオンリーワン企業のため、一般に名前を知られる機会が少ない。しかし、日本の通信インフラの開発と保守の一翼を担う重要な役割を果たしている。ビジネスパートナーとしてはもちろん、投資先としても、就職先としても魅力的な存在といえそうだ。

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