学際的な学びを可能にする
日本大学への進路
学びの特徴は、中学校から独自の教育システム(PDCAサイクル)を取り入れ、計画・実行・評価・改善という四つの段階を踏んで、効率的に学習に取り組ませている点にある。
科目によってはチームティーチングや習熟度授業を実施して、きめ細かな指導を行うほか、朝の10分を利用した朝テスト(MAP)で理解度を常に把握。学習の遅れを感じている生徒には、勉強合宿や補習授業、卒業生によるチューター支援プログラムでサポートを行う。また全学年でタブレット端末を導入、学習計画や学習時間を自己管理するICT教育を実践している。
何といっても日大豊山の魅力は、多彩な進路選択が可能であることだ。
日本大学への進学率は約7割で、推薦には三つのルートがある。日大の全付属校生が受験する“基礎学力到達度テスト”の成績による「基礎学力選抜」と、高校3年間の校内成績が基になる「付属特別選抜」、そして日本大学への推薦を有したまま国公立大学に挑戦できる「国公立併願方式」である。日本大学は医学部から芸術学部まで16学部87学科あり、あらゆる学問領域をカバーしている。日本大学への進学だけを考えても、自分の夢をかなえられる環境にあるのだ。
松井靖校長はそのメリットをこう語る。
「近年は大学でも、別々の学問分野の内容を結び付ける学際化が進んでいます。例えばコロナ問題を収束させるためには、医学的、薬学的アプローチだけでなく、検査や治療に必要な医療機器を開発する機械工学的なアプローチ、人々に義務を課したり権利を規制するための法学的、政治学的なアプローチ、さらにはコロナ禍で景気を回復させる経済的アプローチが必要になります。コロナ問題一つ取っても分野を超えた学問の融合が必要で、日本大学にはそれを可能にする学際的な環境が整っています。生徒たちには文系・理系にかかわらず、自分の夢を実現する学部を選択してほしいと考えています」