｢低コスト｣｢短工期｣｢高品質｣。工場・倉庫に｢システム建築｣という 選択肢を

一度採用した物流会社が
リピーターとなっていく

　同社は元請けを行わず、地域に密着した「日鉄物産システム建築会」の会員を通して受注を行っているのが特長だ。会員は、同社の商品メリットを理解する全国の建設会社や設計事務所など約1500社で構成され、同社はその会員会社の下でシステム建築部分の設計・施工を担当する。特定の建設会社との取引がない建築主には、同社が建築主にマッチした会員会社を紹介するシステムとなっている。

　同社のシステム建築の用途は、主として工場や倉庫分野であり、コロナ禍にあっても需要は堅調だ。規制が強化される物流業界の多拠点化へのニーズ、高度成長期に建設された建物のリニューアル、製造業の国内回帰のニーズの高まりなど、システム建築の採用の場はさらなる広がりを見せつつある。

「当社はリピーターのお客さまも多く、全国的には累計10棟を超えるご用命をいただいた複数の物流会社さまもあり、この信頼こそがお客さまの評価の証しだと考えています。もっと多くのお客さまにシステム建築のメリットをご理解いただいて、システム建築が工場・倉庫建屋建築でのスタンダードな工法として認知されていくようになればと考えています」と生井社長は意気込みを語る。