プリントビジネスは地域に密接に結び付くので、グローバルなイメージに乏しいのだが、多くの米国企業の世界進出を長年にわたって支えているRR Donnelley&Sons(以下、RRD)は、プリントビジネスで培ったノウハウをグローバルに展開し、それに加えて優れたマーケティングソリューションを提供して高い評価を得ている。その日本支社がいよいよ本格的に動き出した。

「RRDはトータルマーケティングソリューションを提供するマーケティングサービス企業です」。RRD Japan(RR Donnelley Holdings Japan)の松本吉永(まつもとよしなが)ビジネス・ディレクターはそう語る。

RR Donnelley Holdings Japan
(アールアールドネリーホールディングスジャパン)
松本吉永(まつもとよしなが) ビジネス・ディレクター

 RRDは1864年、米国・シカゴで創業。プリントビジネスをベースに成長を続け、150年以上が経過した現在の主要なサービスは、プリントビジネスで培ったノウハウを基にしたトータルマーケティングソリューションである。市場分析、商品企画、デザインなどのクリエイティブ、イベント運営、さらにはITサービスなど、幅広いビジネス領域をカバーしている。

 プリントビジネスは言葉や文化の影響を強く受けるため、ドメスティックな業種という印象を持ちがちだが、RRDは4大陸・28カ国に生産拠点があり、3万2000人の従業員が在籍するグローバル企業だ。そして、世界レベルの優れたマーケティングサービス企業として米国「Ad Age Agency Report2022」誌で「世界のエージェンシー企業」18位、「世界のCRMダイレクトマーケティング・ネットワーク」7位と高く評価されている。