徹底した企業調査とESG分析で銘柄を厳選
投資対象は、水素燃料、洋上風力発電といった「再エネ」。EV、次世代パワーエレクトロニクスといった「省エネ」。この2分野をメインに、CO2の回収・利用・貯蔵といった「その他新技術」の関連企業にも投資する。
「実はもう1つ、比率は高くありませんが投資対象があります。自らの脱炭素に熱心に取組む企業です。例えば、CO2排出量の多い化学産業や電力産業などで、排出量削減を加速させている企業も投資対象となります。当社は、高いレベルで企業責任を全うしながら事業を行う企業へ投資することによって、ファンドの投資価値の保全と運用成果の向上を図ることができると考えています」
フィデリティ投信もまたネットゼロ(温室効果ガスの排出が正味ゼロ)を掲げる資産運用会社であり、投資ポートフォリオに組込まれた企業のCO2削減を、定期的に詳細にモニタリングしている。
同ファンドのポートフォリオ・マネージャーは4名。そこにグローバルで活動する運用調査担当者が連携し、企業を徹底調査・分析するボトムアップリサーチにより銘柄を選定する。
「約4000ある上場企業から、脱炭素技術を持ち、CO2削減に取組み、当社独自のESGレーティングを付与されている企業を選定。その中から、アナリストがファンダメンタルズ分析およびESG分析の両面で高い評価を付けた150銘柄程度に絞り込み、さらに30~70銘柄のポートフォリオを組成します」
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