日本で一頭地を抜く急速充電ネットワーク

 Audi Q4 e-tron/Q4 Sportback e-tronの導入により、日本市場ですでに計8車種のBEVラインアップを擁するアウディ。24年までに15車種以上のBEVを日本に投入する計画があり、充電設備の拡充にも余念がない。

持続可能な未来へ。アウディのプレミアム・コンパクト電動SUV日本デビュー発表・試乗会で電動化戦略と充電ネットワーク拡大を訴求するフォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役社長 兼 アウディ ジャパン ブランドディレクターのマティアス・シェーパース氏

 特筆すべきは、150kWの急速充電ネットワークの強化に力を入れていることだ。

 なぜ急速充電施設が重要なのか? 例えば、アウディBEVで走行距離100km分の充電必要時間は、普通充電AC(交流)8kWの機器では約2時間。一方、急速充電DC(交流)50kW機器では約20分、90kWなら約10分、150kWであれば約6.5分である※6。

 2時間と6.5分──あくまで一例だが、この差は大きい。アウディは22年内に50kW以上の充電機器を備える販売拠点(ディーラー)を102カ所に拡充する。そのうち52カ所が150kW機器を備え、今後は150kWをメインとしていく。

 また、Audi Q4 e-tronオーナーはドイツ車3ブランド=アウディ/ポルシェ/フォルクスワーゲンによる日本最大級の急速充電ネットワーク「プレミアム チャージング アライアンス(PCA)」が利用できるのも大きなメリットだ。22年内にPCAの約210拠点・222基の90-150kW急速充電器を、3ブランド車のオーナーは段階的に利用可能になる※7。

持続可能な未来へ。アウディのプレミアム・コンパクト電動SUV日本デビュー車両右側後方の充電口。普通充電にも急速充電にも対応する。右はPCAのロゴマーク

 現状の高速道路などの充電設備利用可能時間や混雑ぶりを知るBEVユーザーにとっては、魅力的な充電インフラではないだろうか。加えて、約2万200口(急速充電器+普通充電器。22年3月時点)を持つ既存の「e-Mobility Power」の充電施設も利用できる。

持続可能な未来へ。アウディのプレミアム・コンパクト電動SUV日本デビューFuture is an attitude。22年12月現在、すでに2000台以上を受注

「Future is an attitude」というスローガンの下、持続可能な社会の実現を目指し電動化にかじを切ったアウディ。 Audi Q4 e-tronシリーズには新世代BEVの魅力が凝縮されている。価格は599万円から※8。ブランドのパーパスやESG(環境・社会・ガバナンス)投資も考慮する “賢者の選択”といえるのではないだろうか。

※6  e-tron GTの場合。実際の充電速度は電池の温度や残量、充電器などにより異なる。
※7 現状は94kW(CHAdeMO規格)の急速充電対応。ソフトウエアなどのアップデートにより23年春以降に150kW対応予定。
※8 価格は22年12月23日現在。