志願者数が前年から約1000人増の
明治大学の系列校となった日本学園
まず、下表をご覧いただきたい。付属校の2023入試における志願者数の動向だ。先述の通り、おおむね志願者数は減少傾向にある。
だが、やはり、「早慶は別格の存在だ」と言うのは、四谷大塚の岩崎隆義情報本部本部長。なぜなら、早慶は定員に対する合格者数が少なく、歩留まりが非常に高いためだ。
例えば、慶應義塾普通部は、定員180人に対して合格者数195人。また、早稲田高等学院中学部は、同120人に対して同131人といった具合だ。
通常、他校に流れることを見越して多めに合格者を出すが、こと早慶については本命の受験者が多いのだ。それだけ熾烈な受験であり、別格とされるゆえんだ。
次に、今年の付属校の注目校だが、主に2校ある。1校目は、2014年に青山学院大学の係属校となり、18年に共学化した青山学院横浜英和だ。
係属化して1期生が卒業を迎えた22年3月には、卒業生の半数超の86人が青学に進学。今年の入試では、前年比23.5%増の1518人の志願者を集めている。
そして2校目は、今年の最大の注目株となった日本学園だ。26年4月から明治大学の系列校となり、校名を明治大学付属世田谷に変えると同時に、共学化する。
今年の志願者数は前年から約1000人増え、「前年から偏差値が17~18上がった」(ある塾関係者)という。明大系列化に加え、伝統男子校として培ってきた独自の教育方針にも支持が集まった形だ。
片や関西だが、こちらも首都圏同様に安全志向がなりをひそめ、関関同立(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学)の付属校へ志願者数が増加傾向にある。「関西では、やはり関関同立が不動の人気だ」というのは、複数の塾関係者。
特に顕著なのが関大系列の付属校で、3校(関西大学第一、関大中等部、関大北陽)ともに軒並み志願者数が増えている。2024入試はさらに、関関同立の熾烈な競争が繰り広げられそうだ。
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