わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾#3
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レバレッジの利く中高一貫校ランキング。3回目は首都圏で偏差値が60以上の学校を対象にした【首都圏・難関校版】の最新バージョンを掲載する。難関校を対象としているため、レバレッジ度は下がる。しかし、難関校を受験するからこそ、どこが本当の狙い目なのかはきっちりと理解しておきたい。入学時の偏差値が高ければ高いほどいいというわけではないのだ。特集『わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾』(全26回)の#3も、“掘り出し物”が見つかる独自ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、同部 加藤桃子)

中学受験の最大市場
首都圏でお得な学校は?

 難関校を受験するからこそ、絶対に失敗できないのが学校選びだ。年々激化する競争の中で、わが子が入学した後も成長できる学校はどこなのか、頭を悩ませる親は多いだろう。

 本特集#1の『「お得な中高一貫校」ランキング【首都圏・中堅校】入試偏差値50未満でも名門大に進学』では、中堅校を対象とした「レバレッジの利く中高一貫校ランキング」を公開した。

 3回目の今回も「お得な狙い目」というコンセプトは同じまま、対象を首都圏で偏差値が60以上の難関校としている。

 これまでと同様に、ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て、6年前の2015年度に中高一貫校に入学した生徒が、21年度にどこの大学にどれだけ合格したのかを調べ、入学時と卒業時の偏差値の差から各中高一貫校のレバレッジ度を求めた。

 ただし、6年前に比べて入学時偏差値が上昇した学校もあり、現在も偏差値がインフレになっていない隠れた高レバレッジの学校を探す方が望ましい。そこで、現小学6年生が受験する23年入試の受験校選びに役立てるべく、現在の入学時偏差値を差し引いて「学力伸長度」を算出。「首都圏」「関西」「東海・その他」のエリアごとに、ランキングを作成した。

 なお、入学時偏差値が高くなるほど、このレバレッジ度は下がる傾向にある。

 本特集では、首都圏と関西は「入学時偏差値60以上(難関校)」「入学時偏差値50以上60未満(上位校)」「入学時偏差値50未満(中堅校)」の3種類のランキングを作成した。東海・その他は「入学時偏差値55以上(難関校)」と、「入学時偏差値55未満(中堅校)」の2種類を作成した。

 3回目の今回は難関校を対象としているため、レバレッジ度は下がる。しかし、難関校を受験するからこそ、どこが本当の狙い目なのかはきっちりと理解しておきたい。入学時の偏差値が高ければ高いほどいいというわけではないのだ。

 では、早速「首都圏・難関校版」のランキングを見てみよう。レバレッジ度は低いものの、“掘り出し物”が見つかる意外な顔触れになっているはずだ。