有力中堅私立大学である日本大学、東洋大学、専修大学、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学は中学や高校の付属校・系列校を持つ。いざとなったらこれらの大学への内部進学という“保険”があるのは心強いだろう。特集『MARCH・関関同立に下克上なるか!?日東駒専&産近甲龍』(全19回)の#15では、中学からの付属校を選び、中学受験の偏差値と大学への内部合格率を掲載、お得度や安心度を見ていく。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)
大学は約半数が
AO・推薦入試で入学する時代に
今の高校生の親世代の大学受験といえば、2月の寒い時期に緊張しながら“記念受験”の大学、実力相応の大学、滑り止めの大学など、いくつもの入学試験を受け、3月の合格発表で合否が判明し、進学する大学を決めていく、という姿が当たり前だっただろう。
だが今や私立大学では、受験生の半数以上がAO・推薦入試で入学する。さらに、親の立場からすると「苛烈な受験戦争で子どもが苦労するのはかわいそうだ」という思いから、大学受験時に苦労しない、付属校を選ぶ傾向が高まっているようだ。
そして日東駒専・産近甲龍の各大学にも大学への内部進学が見込める付属校が多数ある。「せっかく入るなら進学できる大学は一般入試の偏差値が高い上位大学を」という考えもあると思うが、「最低でもここまでのラインは確保できそうだ」という安心感を得られるのは大きなメリットだろう。
また、中堅大学の付属校だからといって、全員がそのまま大学に進むわけではない。むしろ内部進学は少なく、多くの生徒が外部の難関大学を受験するための進学校としているケースすらある。“保険”をかけつつも、さらに上位の大学を狙えるわけだ。
ここからは、日東専・産近甲龍の各大学の、中学から入ることができる付属校について、普段は公表されることのない中学受験時の偏差値や大学への内部合格率を見ていこう。お得な狙い目の付属校を見つけてほしい。