わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾#16Photo:PIXTA

「理高文低」で、理系人気が高まる近年の大学受験。理系大学進学に強い中高一貫校は、理系大学付属校だけではない。特集『わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾』(全26回)の#16では、首都圏主要校を網羅した理系進学率リストから隠れた名門校を掲載する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

理系大学への現役合格に強い
中高一貫校40校をリストアップ!

 昨今、AI(人工知能)やデータサイエンスといった情報技術に対する関心の高まりのみならず、新型コロナウイルスの感染拡大による景気の先行き不透明感から、大学受験では「理高文低」の動きが強まっているとされる。

 理系重視の流れは中学受験でも起きている。各校で理数系コースや入試方式における算数選抜などの導入が相次いでいるからだ。また、「東京四工大(工学院大学、芝浦工業大学、東京電機大学、東京都市大学)」や東京農業大学など理系大学の付属中学は、中堅校としてそれぞれ人気を博している。

 実際、上記5大学の付属校の2022年中学入試は、芝浦工大附属を除いて、志願者数が伸長した。共学の工学院大附属(入試方式①A)は前年21年入試の58人(男女合計)から112人(同)とほぼ倍増。東京電機大(①、共学)が同180人から210人、東京農大第一(①、共学)が同838人から879人、東京都市大付属(①、男子)が同1090人から1242人といった具合だ。

 だが、大学受験で理系進学を望んでいるのならば、これら理系大付属校以外にも理系大進学にとかく強さを見せる“隠れた”中高一貫校が少なくない。

 また、近年は、理系進学率が男子校と比べて相対的に低い女子校でも最難関校を中心に医学部志向や、「リケジョ」という言葉が生まれたように理系志向が強まっている。

 そこで、次ページでは、日能研の協力を得て、首都圏の中高一貫校の中から大学入学時における「現役理系進学率」の高い40校をリストアップ。将来的にわが子が理系進学を望んでも後悔のない学校選びの参考にしてほしい。