オリスが2014年に開発した画期的な機械式高度計ウォッチの新作が登場。高度計の機能だけでなく、外装も先進素材に進化したその実力とは!?
独自カーボンの採用により
唯一無二のプロ仕様へ進化

2014年、オリスは世界初となる機械式高度計と自動巻き機構の融合モデル「プロパイロット アルティメーター」を発表した。高度計付き時計といえばクォーツがほとんどで、機械式もあるが、そのすべては手巻きだった。なぜなら気圧計と自動巻きムーブメントを重ねる際にローターが邪魔になるからであり、オリスは独自の機構を考案することでこれを解決したのである。
そして今年、3年間の開発期間を経て、この画期的な高度計付き自動巻きモデルが進化して帰ってきた。新作は高度計の計測範囲が4500mから6000mに向上。パイロットや登山家にとってより使いやすい機能へとグレードアップしている。高度計の使用法もシンプルで、4時位置リューズを一段引き上げて起動、二段引きで高度計の設定を行い、ふたたび一段引きに戻すと0~6000mの範囲で現在高度が黄色のポインターにより示される。
新作の進化はこれだけではない。ケースは時計界で流行のカーボンファイバー製。だが、一般的なカーボンケースが炭素繊維を積み重ねて作るのに対し、本作では特殊な3Dプリント技術を駆使してワンピースでカーボン特有の積層パターンに仕上げている。また、素材にはPEKKという高分子化合物を融合することで、通常よりさらに強靭かつ耐性に優れたカーボンとなるのだ。
これら新技術の投入により新作は機能性が向上したのみならず、いっそうタフなプロ仕様モデルに。直径47㎜と大型ながら、より薄く軽量となって、使い心地抜群の1本に仕上がった。

世界初で唯一の高度計付き自動巻き時計の最新バージョン。高度6000m(1万9700フィート)までの表示が可能となり、ケース素材には新たに軽量・強靭な特殊製法のカーボンファイバーを採用した。自動巻き。径47㎜。テキスタイルストラップ。10気圧防水。88万円。