J建築検査センター(以下、JAIC)が手掛ける建築確認検査事業と建物調査事業は、民間の指定確認検査機関として、顧客への確認検査や、建物の順法性、劣化診断を行う公共性・社会性が高くやりがいのある仕事だ。同社は難関国家資格の「建築基準適合判定資格者」を多く擁し、顧客の幅広いニーズに対応している。
ストック型社会づくりに貢献する建物調査の仕事。写真は、東京本社のプロジェクトメンバー。左から川添崇正事業本部長、古澤聡部長、湯本俊介氏、岩垣栞里氏
JAICの建築確認検査業務・建物調査業務の対象は、建築物・工作物・建築設備と幅広く、公正中立で品質の高い検査・審査・調査を行う。同社は、「信頼性」「迅速性」「正確性」を強みとして、顧客の多岐にわたるニーズに対応している。
建築確認検査業務・建物調査業務の主体は、一級建築士の資格を併せ持つ建築基準適合判定資格者(確認検査員)である。
同社は全国の建物調査を担当する本社建物診断部と、全国の確認検査の東日本を担当する東京2支店、西日本を受け持つ大阪支店に確認検査員を置いて、全国の顧客の依頼に応えている(2023年9月、福岡支店を出店予定)。
迅速で正確な調査の積み重ねが
信頼につながる
自身も確認検査員の資格を持つ古澤聡建物診断部部長は、「建物調査の仕事は、古い既存建築物(主にビルや共同住宅)を対象に建築基準法の順法性を検査、劣化診断、環境を含めた土壌の状態の判定など、建築物の状況を確認して報告書に仕上げ、活性化を支援します」と説明する。
顧客は、建物のオーナーはもちろん、建物の証券化ビジネスを手掛けるファンドも多い。
古澤部長は、建物調査の仕事の難しさとやりがいを、既存建築物(ストック)の調査を例にこう話す。