国際生が多く在籍し、多様な文化や価値観が共存する“多文化共生キャンパス”を持つ啓明学園。“自ら学びに向かう姿勢”を大切にし、探究活動にも力を入れている。今春は新理事長も就任し、新たなステージに向かう。
啓明学園
夏坂真澄理事長
夏坂真澄理事長
啓明学園を創立した三井高維(たかすみ)氏は1940年、東京赤坂台町の私邸を開放。国際社会で活躍できる人材の育成を目指し、「帰国子女を受け入れる学校」として啓明学園をスタートさせた。いわば帰国生教育のパイオニアであり、現在もその伝統は継承されている。
同校には、帰国生や外国籍生、留学生など、世界40以上の国と地域から生徒が集まっている。こうした国際生の割合は30%以上で、国際生は国内生と同じホームルームクラスに在籍。まさに日常の中で異文化と触れ合える“多文化共生キャンパス”になっている。
国際生は国内生と同じホームルームクラスに在籍、多様な価値観を理解していく
「さまざまな言語が飛び交う教室は、啓明学園では当たり前の風景。生徒たちは多感な時期に、多様なバックグラウンドを持つ生徒と触れ合うことで、異なる文化を体感し、多様性をお互いに認め合う姿勢を身に付けていきます。そのため本校の生徒たちは、異質なものを排除するのではなく、受け入れる“ゆとり”を持つようになります」。そう語るのは、2023年度新たに就任した夏坂真澄理事長だ。