真価を発揮し始めた
探究クラスの生徒たち
(左)宮澤 光さん(HELP University Entrepreneurship入学)(中央)稲盛結衣さん(学習院大学文学部入学)(右)藤田大輝さん(上智大学外国語学部入学)
藤田さん、稲盛さんは海外大学に合格しつつ日本の大学を選び、宮澤さんはマレーシアの名門大学へ
藤田大輝さん(上智大学外国語学部)、稲盛結衣さん(学習院大学文学部)、宮澤光さん(HELP University Entrepreneurship)の3人は、共に中高一貫生で探究クラスを選択した。
プロサッカー選手を目指す藤田さんは「将来、ゴールキーパーの育成に定評があるドイツに行きたいという夢のために、まずは英語力を付けるのが目標でした」。上智大学ではドイツ語を選択、在学中にドイツへの留学を予定している。
幼少期から英語を習っていた稲盛さんは「中学で英検2級を取り、英語力を伸ばしていきたかったので、英語の時間が週に12時間あり、ネイティブの授業を受けられる探究クラスを選びました」と答える。学習院大学でも英語英米文化学科を専攻し、さらに英語学習を続ける。
宮澤さんは、探究クラスでの高校生活をこう振り返る。「校長先生に直談判してヘアドネーションのために2年間、髪を伸ばし続けた男子生徒のようなとがった人や、藤田さんのように明確な目標を持った人が多く、刺激を受けました。体験学習での出会いや探究学習で自分を見つめ直す経験を経て、僕にも高2の10月に、将来は葬儀社を起業するという目標ができました」。
進学先にマレーシアのヘルプ大学を選んだ理由は、経営や起業について、大好きな英語で学べること、多宗教の国マレーシアなら、いろいろな宗教観を皮膚感覚で学べるだろうと考えたこと。そして、将来行きたいと思っているカナダのトロント大学に編入が可能なことなどからだ。
宮澤さんは中学入学時には成績があまり振るわなかったというが、成立学園で本物の英語に触れて学習意欲が増し、Zoomで英国人やポーランド人の友人と英語でやりとりするまでに成長した。コロナ禍で一度も海外経験がないにもかかわらず、果敢に海外へ道を拓く。
「25年の創立100周年に向けて、本校の生徒たちが進化・深化し、真価を発揮する時が来たと思っています」と、福田校長は卒業生に温かいまなざしを向けた。