ITの進化によって、一定の業務を的確なコストで外部委託できる基盤が整備されている。ダイヤモンド・オンラインでは、間接業務を外注する「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」(BPO)の利用についてアンケートを実施。その効果や課題が寄せられた。企業は、BPOをどのように活用すればよいのか。先端のITを用いたBPOを通じて、事業構造の変革を支援する日本IBMの2人のリーダーが語った。

コスト削減に一定の効果
課題は人材の有効活用

【図1】所属する企業・団体がBPOを利用している業務分野は?
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 コストの削減が企業の重要な経営課題となるなか、業務プロセスの一部を社外に委託する「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」(BPO)を活用する企業が、日本でも増えているという。

 経費精算などの定型的な経理業務や、コールセンター等の顧客対応業務などを専門の受託会社に委託して固定費を削減し、経営資源を自社のコア業務に特化するための戦略として注目されている。

【図2】所属する企業・団体がBPOの利用で得られた効果は?
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 ダイヤモンド・オンラインが先頃実施したBPOに関するアンケート※1によれば、BPOは、主として「総務」「経理」「人事」「コールセンター」などの業務で活用されている(図1)。

 そして、その結果、コスト削減については、「期待した、またはそれ以上のコスト削減効果があった」という回答が寄せられている(図2)。 

【図3】所属する企業・団体がBPOの利用で得られなかった効果は?
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 また、コスト削減の結果、付加価値としての「人材の有効活用」ができたかという問いに関しては、「効果があった」(図2)とする意見がある一方、「BPOの活用で得られなかった効果」(図3)の中で最多の回答ともなっており、意見が分かれている。

 

※1 2013年2月25日~3月14日にかけて実施(n=88)