若手社員や
女性社員が数多く活躍
国際自動車は、業界に先駆けて新卒採用を始めた会社としても知られる。近年はキャリア(中途)採用に加えて、毎年、100人前後の新卒社員が入社する。募集は総合職とドライバー職があり、ドライバーから総合職へキャリアチェンジすることも可能だ。高齢化が進むタクシー業界の中で、若手社員や女性が数多く活躍しており、社内は年齢層のバランスが良く活気に満ちている。
石井社長が目指しているのは、コロナ禍終焉による顧客の増加に対して、社員が働きやすい職場づくりと、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して顧客の利便性の向上を図ること。
「環境や生活様式が変わる中で、タクシーやハイヤーの使われ方も変化しています。将来を見据え、時代の変化に合わせて手を打っていくことが大切だと考えています。DXに関しては、すでに数年前からRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入。将来的には自動運転の導入も予想されていますが、安全な運行を考慮すれば、“人が人を運ぶ”という基本は変わらないと考えています。乗務社員は他人と競争をする必要がなく、パーソナリティーが発揮しやすい環境であるため、職場はとても穏やかです。また当社はボトムアップの社風があり、古い慣習にとらわれずにイノベーションを起こすため、若手社員の意見や提案も積極的に取り入れています」と石井社長は語る。都市の交通インフラを支える矜恃(きょうじ)を持ちながら、「社員第一主義」で成長を続けている。