23年度グッドデザイン賞で
ベスト100を受賞
20年3月には「『読む団地』ジェイヴェルデ大谷田(おおやた)」が誕生。大谷田一丁目団地(7号棟1階部分)にあった足立区所有の元保育士寮をリノベーションし、若者向けシェアハウスと地域住民の誰もが利用可能なコミュニティラウンジ「BOOKMARK」としてオープン。コンセプトは「本から始まる、ご近所づきあい」だ。
「読む団地」ジェイヴェルデ大谷田
シェアハウスの共用スペースにある、約1000冊の本に囲まれた「ブックリビング」
シェアハウスの共用スペースにある、約1000冊の本に囲まれた「ブックリビング」
「若年層向けのシェアハウスの提供は、社会的にも団地としても高齢化が進む中で多世代交流の機会創出を目的としています。コミュニケーションのツールとして老若男女に受け入れられやすい"本"を選びました」(菅谷和真コミュニティマネージャー)。
「BOOKMARK」では本を介したイベントや料理教室などを、足立区とも一部連携しながら開催。住民主催の持ち込み企画としてワークショップや物販、子供の居場所づくりなども開催されている。
「『BOOKMARK』がきっかけでシェアハウスに引っ越してこられたというケースもあり、若い世代にも新しい住まいとして団地が選ばれる環境ができつつあると手応えを感じています」(髙木俊輔コミュニティマネージャー)
これら「リノベーション施設の地域コミュニティ創り」が高く評価され、23年度「グッドデザイン賞ベスト100」を受賞。
「魅力的な場をつくることで人々が集まり、街のファンができて、そのファンがサポーターとなって街づくりに参加していく。今後も各拠点が"ハブ"となり、団地が『新しいふるさと』となるような地域コミュニティづくりを続けていきます」(尾神執行役員)